レトロフリークで『星のカービィ スーパーデラックス(SDX)』などの特殊チップ搭載ゲームを吸い出し、暗号化を解除してRetroArchでプレイするまでの一連の手順をまとめました。
今回は、有志が公開しているシェルスクリプトを活用して、暗号化されていない生のROMデータを直接抽出する方法を解説します。
1. 必要なもの・事前準備
- レトロフリーク本体 + microSDカード
- 吸い出したいカセット(例:星のカービィ スーパーデラックス)
- PC環境(microSDを読み込めるもの)
-
Win32DiskImager
※Win32DiskImagerを使用する際は、エラー(Error 5: アクセスが拒否されました)を防ぐため、必ず「管理者として実行」で起動してください。
2. ベースイメージの書き込みと設定変更
まずはmicroSDカードに「retrofd」の環境を構築し、ログ出力を有効化します。
- GitHubのリリース一覧(GitHub - retrofd Releases)から、必要なベースイメージファイルをダウンロードします。
- PCにmicroSDカードを接続し、Win32DiskImager(管理者権限で起動)を使って、ダウンロードしたイメージファイルをmicroSDカードに書き込みます。
-
書き込み完了後、microSDカード内に作成された
retrofd.cfgファイルをテキストエディタで開き、以下のように書き換えて上書き保存します。【修正前】
RF_LOGCD=no
【修正後】
RF_LOGCD=yes
3. スクリプトの準備と修正
続いて、吸い出し用のシェルスクリプトを配置して調整します。
- GitHubの配布ページ(GitHub - retrofd v1.01test)から
rfd_logcd_20190628.shをダウンロードします。 - ファイル名を
rfd_logcd.shにリネームします。 -
テキストエディタで開き、9行目のパスを以下のように修正します。
【修正前】
srcd=/mnt/ram/log
【修正後】
srcd=/mnt/ram※これでログ出力パスが正しく書き換わり、正常にデータが抽出できるようになります。
4. 吸い出しの実行
みさったー様の解説ページ(みさったーのブログ - 該当ページ)の方法(アップデート偽装等の手順)に沿ってスクリプトを実行します。
手順が成功すると、PCに接続したmicroSD(または指定ドライブ)の D:\retrofd\log フォルダ配下に、暗号化されていない純粋なROMデータ(.sfc ファイル)が無事に出力されます。
カービィSDXはカセット内部に特殊な「SA-1チップ」を搭載しているため、端子の接触不良に極めて敏感です。
レトロフリークに挿入した際、ゲーム名が「Unknown」になる場合は正しく吸い出しができません。無水エタノールや接点復活剤で端子を念入りに清掃し、正常なゲーム名で認識されるまで試してください。
5. RetroArch(Snes9x)での起動
抽出した .sfc ファイルをRetroArchで起動します。
ここで最も重要なのが「コアの選択」です。
SA-1チップを搭載したタイトルは、軽量なコアや古いコアだと画面がバグったりフリーズしたりします。
- 推奨コア:
Nintendo - Super Nintendo / Famicom (Snes9x)
最新のSnes9xであれば、SA-1チップの挙動も完璧にエミュレートしてくれます。パフォーマンスに非常に余裕があるPC環境であれば bsnes もおすすめです。
RetroArchの「コンテンツをロード」から抽出したROMを読み込み、上記のコアを指定すれば、実機同様の快適な環境でプレイが可能になります!
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